アミノ酸スコア100
たんぱく質は20種類のアミノ酸からできています。このうち、人の体内で合成できないアミノ酸を「必須アミノ酸」といい、食品から摂らなければなりません。
体にとって理想的な必須アミノ酸の量に対して、ある食品中に必須アミノ酸がどの程度含まれているかを表したものを「アミノ酸スコア」といいます。
卵はアミノ酸スコアが100です。
つまり、全ての必須アミノ酸が理想的な量で含まれていて、合成できるたんぱく質の量が多いのです。
鶏卵1個、約50gの中には185㎎のコレステロールが含まれていると言われています。
そのため、卵を積極的には摂取しないという人もいるようです。
しかし、卵黄に含まれるホスファチジルコリンには肝臓の機能を改善したり、アルツハイマー型認知症を予防する効果があると、近年の研究で明らかになってきています。
以前は、厚生労働省は卵の摂取量を1日1個までとしていましたが、現在は摂取量を設定していません。しかし、何でもそうですが、食べ過ぎには注意しましょう。
アミノ酸スコアを詳しく知りたい方は下記をご参照ください。
https://grong.jp/protein/read/protein-nutritional-ingredient/
卵の賞味期限
購入した卵に記されている賞味期限は生食できる期限を記したものです。
卵は稀にサルモネラ菌に汚染されていることがあります。卵による食中毒のほとんどが、このサルモネラ菌によるものです。
サルモネラ菌は70℃の加熱で死滅するので、卵を冷蔵庫などの冷暗所に保存しておけば、賞味期限を1~2ヵ月すぎても、加熱すれば安全に食べられます。
卵の保存方法
- 冷蔵庫のドアポケットではなく、冷蔵庫の中に入れておく
- 買ってきたパックのままの状態で保存
冷蔵庫のドアポケットは温度変化が激しいため、冷蔵庫の中に入れておくのが理想的。
また、市販されている卵は丸い部分が上、とがった部分が下になるようにパックに入っています。丸いほうの卵の内部には空気のたまった部分があり、そこから卵内の炭酸ガスを放散させたり、水分を蒸発させたりしています。そのため、丸いほうを上にしたほうが長持ちします。