砂糖の摂取量
世界保健機構(WHO)は、砂糖摂取量の目安を、1日にとる総エネルギー量の5%未満に抑えるべきとしています。
これは砂糖25gに相当します。スティックシュガーで約8本分です。
砂糖をとると太る?
砂糖は1g4Kcalです。ご飯1g、そば1gも4Kcalですから、砂糖が他の炭水化物などの食べ物よりも特別カロリーが高いという事はありません。
また、砂糖には麻薬のように脳を誘惑する作用があると思われることもあるようですが、そのような麻薬作用をもたらす成分が含まれていないことも証明されています。
肥満は消費カロリーより摂取カロリーが上回るためになりますから、食べ過ぎれば砂糖に限らず肥満の原因になります。
砂糖の効果
砂糖は早く吸収されて食欲を抑えるため、過食を抑える効果があると言われています。
一部の満腹感は、以下の機構によってもたらされます。
- 吸収されたブドウ糖が視床下部の満腹中枢を刺激する
- 血糖値の上昇によって分泌されるインスリンというホルモンが、脳内のセロトニンの量を上昇させて満腹感をもたら
吸収の早い砂糖は、この2つの機構によって早く満腹感が得られると考えられています。
また、脳内のセロトニンの上昇はリラックス効果にもつながります。
例えば、うつ病では、脳内のセロトニンが異常に少ない状態になっていることが知られています。
逆にセロトニンが増えれば安心感が生まれると言われています。
脳とブドウ糖
どのくらい摂っているかを知ることが大切
黒砂糖には繊維質やミネラルが入っていて健康にいいと思い、積極的にとっている人もいるのではないでしょうか?
しかし、黒砂糖から不純物を除いたものが白砂糖であり、甘みの成分はどちらも変わりません。
繊維質やミネラルを摂りたいのなら、他の食べ物から摂ったほうが効率よく摂取できます。
また、炭酸飲料やスポーツ飲料は甘みを感じにくく一度にごくごくと大量に摂取できるため、気付かずに多くの糖分を摂取する可能性があります。
砂糖だけが原因ではありませんが、過剰にとりすぎれば生活習慣病や肥満の遠因にもなります。
自分が砂糖をどのくらい摂っているのかを知ることが大切です。
飲み物・食べ物に含まれる砂糖の量
コカコーラ(500ml) | 57g |
ポカリスウェット(500ml) | 33g |
カルピスウォーター(500ml) | 66g |
ファンタグレープ(500ml) | 60g |
ヤクルト(65ml) | 7.5g |
缶コーヒー(1本) | 約10g |
大福(70g) | 12g |
どら焼き(100g) | 36g |
ショートケーキ(70g) | 24g |
アイスクリーム(120g) | 24g |
摂った食事を入力すると自動でPFCバランスや栄養素の量が表示される便利なアプリ
https://www.asken.jp/info/asken-app
① 脳のエネルギー源になる
素早く吸収され、疲労回復や脳の栄養源になる
② 肉を柔らかくする
水分とコラーゲンを結び付け肉を柔らかくする
③ 野菜の水分を引き出す
野菜に砂糖をまぶすと余分な水分が抜け、味が染みやすくなる
④ 泡立ち保持
たんぱく質の水分を抱え込み、泡が潰れるのを防ぐ
*湿度が高いと湿ってしまい、湿度が低いと固まる。密閉
容器に入れ、冷暗所に保存するのが良い。においを吸着しやすいのでにおいの強いものの近くに置かない。